解決！アコムから【訴訟等申立予告通知】が届いたときの対処法

アコムから訴訟等申立予告通知が届いたときの解決法

文責：アルスタ司法書士事務所　司法書士　大塚勇輝　司法書士　野間知洋

野間先生、アコムから訴訟等申立予告通知が届きました。
書面に書かれた時期に銀行のカードローンを利用していたことはありますが、アコムから直接借りたことはありません。

相談者B

野間知洋

アコムは自社での貸付がメインですが、銀行のカードローンなどの融資保証も行っています。

融資保証とはなんですか？

相談者B

野間知洋

融資保証とは銀行への支払が滞った場合に保証会社が銀行に代払いをする契約（保証契約）のことで、一般的に銀行カードローン契約には保証契約がセットになっていることがほとんどです。
今回の場合であればBさんが支払わなかったため、アコムが代わりに銀行に一括返済（代位弁済）したということになります。

その後はどうなるのでしょうか？

相談者B

野間知洋

以降、Bさんはアコムに対して返済をする必要があります。

ただ金額が…。30万の元金に対して、54万も請求されているのはなぜでしょうか？

相談者B

野間知洋

遅延損害金24万が上乗せされています。
アコムが銀行に代位弁済したその日から毎日増えていくので、放置すると負債はどんどん膨らんでいくことになります。

どうすればいいのでしょうか？

相談者B

野間知洋

5年以上支払いがなく、相手方と話をしていない。また、過去に裁判所から通知が届いたことはない。この条件を満たしていますか？

はい。

相談者B

野間知洋

では、消滅時効の援用を検討してみましょう。

放置することのデメリット

代位弁済されると、保証会社に対する返済は原則一括のみとなり、完済するまで遅延損害金が毎日積みあがることになります。
また、保証会社が訴訟提起、差押え等の法的措置をとる可能性があることや、信用情報に代位弁済後、支払いをせず長期延滞している情報が残り続けるため、今後のクレジットカード等の審査が通らないことが予想されます。

※補足　
１必ずしも利率が高くなるとは限らず例えばＵＦＪ銀行のカードローン商品バンクイックの約定利率は審査上のスコアが低い場合14.6％、アコム代弁後の損害金利率は14.6％です。
２代位弁済そのものは債務者の意志に関わらず契約上、原債権者の請求に応じ保証会社が弁済するという法律行為を指します。

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