事務所名 | 原修三法律事務所 |
代表者 | 弁護士 原 修三 |
郵便番号 | 〒541-0043 |
住所 | 大阪府大阪市中央区高麗橋2-3-15 上喜ビル6階 |
TEL | 06-7777-2593 |
営業時間 | 平日9:30〜18:00 |
原修三法律事務所の原弁護士にインタビュー



相続問題には遺産分割、遺言の作成、相続税対策、相続トラブルの解決などさまざまなケースがありますが、特に 「相続トラブルの解決」 を得意としています。
相続は感情が絡みやすく、家族間で対立が生じることが少なくありません。たとえば、
「親の遺言があるけど、兄弟の一人が納得しない」
「生前に親が特定の子供に財産を渡していたが、不公平ではないか」
「相続人の間で話し合いがまとまらず、調停や裁判になりそう」
といった相談が多いです。
こうしたトラブルでは、法律的な正しさだけでなく、家族の関係や感情にも配慮しながら解決を目指します。なるべく 「争いを大きくしない方法」 を探しながら、スムーズな解決へと導くことを大切にしています。もちろん、調停や裁判になった場合も、しっかりとサポートします。
また、 「トラブルを未然に防ぐための遺言書作成」 も得意としています。亡くなった後の争いを防ぐために、しっかりと準備するお手伝いもしています。


最近増えている相談の一つが、「親の財産管理に関するトラブル」 です。
たとえば、
「認知症になった親の預金が下ろせなくなった」 「親が特定の子供にばかり財産を渡していたが、これは公平なのか?」
「親の世話をしていた兄弟が『自分が多くもらうべき』と主張している」
といった相談が増えています。高齢化が進む中で、親の財産管理や介護の負担が相続に大きく影響するケースが増えているんですね。
特に、認知症になると本人の意思確認が難しくなるため、財産の管理や相続の準備がスムーズにできなくなることが問題になります。その結果、家族の間で「誰がどれくらい負担したか?」が争いの種になることもあります。
このようなトラブルを防ぐために、生前から「家族信託」や「遺言書の作成」、「成年後見制度」などを活用することが大切です。最近は、こうした「将来のトラブルを防ぐための相談」も増えていると感じます。
相続は「亡くなった後の話」と思われがちですが、実は 「元気なうちにしっかり準備すること」が、家族の平和を守るポイントなんです。


相続問題に注力するようになったのは、「家族のトラブルを目の当たりにした経験」 が大きなきっかけです。
前の事務所では、相続だけでなく、幅広い民事事件を扱っていました。ただ、相続の案件に関わる中で、「本来なら家族が助け合えるはずの場面で、深刻な争いになってしまう」 ケースを数多く見てきました。
特に印象的だったのは、親の介護をしてきた長男と、遠方に住んでいた姉妹の対立 でした。長男は「自分がずっと親を支えてきたのだから、多くもらって当然」と考えていましたが、姉妹は「遺産は平等に分けるべき」と主張し、話し合いは平行線に。結局、調停・裁判に発展し、家族の関係は完全に壊れてしまいました。
この経験から、私は 「法的に解決するだけでなく、家族が納得できる形を模索することが大切」 だと強く感じるようになりました。相続は、お金や財産の問題であると同時に、「家族の歴史や感情が絡む問題」でもあります。だからこそ、単なる法律の知識だけではなく、家族の事情や気持ちを汲み取る姿勢が重要だと考えています。
また、近年は 「生前対策の重要性」 もますます高まっています。「亡くなった後の争いを防ぐために、今のうちに何ができるのか?」を考えるお手伝いができることに、やりがいを感じるようになりました。
このような背景から、今では 相続トラブルの解決と予防の両面 に注力するようになりました。


はい、いくつも印象に残る事例がありますが、特に「家族の関係を守ることができた相続トラブルの解決」が心に残っています。
この事例では、親の介護を長年担ってきた娘さんが、遺言で多めの財産を相続することになっていたのですが、他の兄弟がそれに納得せず「不公平ではないか」と争いになったことがありました。
このケースでは、生前の介護負担や親の意向を丁寧に説明し、話し合いの中で兄弟それぞれの気持ちを整理するようにしました。結果として、他の兄弟も「お世話をしてくれたのだから」と納得し、最終的には感謝の気持ちを伝え合える関係で解決しました。
相続の問題は、単なる「お金の話」ではなく、家族の歴史や関係性が絡む、とても繊細な問題です。私は「法律的に正しい」だけでなく、「家族として納得できる形」を大切にしながら解決のお手伝いをしています。
相続が原因で家族がバラバラになってしまうのは、とても悲しいことです。だからこそ、「争いをできるだけ避け、納得して前を向ける相続」を目指して、これからもサポートしていきたいと思っています。


おっしゃる通り、相続問題は単なる「財産の分け方」ではなく、家族の感情や過去の関係性が絡み合う非常にデリケートな問題です。特に、相談に来られる時点ですでに家族の関係が悪化していることも多く、冷静に話すことすら難しい場合もあります。
そこで、解決に向けての進め方として、私が意識しているのは、単に「法律的に正しい解決」を目指すのではなく、依頼者が納得できる形を探し、感情的な対立をできるだけ和らげることです。そのため、以下のような流れで話を進めていきます。
まず、依頼者のお話をじっくり聞きます。法律的な問題だけでなく、「なぜその主張をしたいのか?」という背景にある感情や思いにも耳を傾けることを大切にしています。
相続では、「昔から親に差をつけられていた」「自分ばかりが親の面倒を見たのに…」など、お金以上に家族の歴史が問題の根本にあることが多いからです。
次に、法律的な視点からどのような解決方法があるかを整理し、依頼者が冷静に判断できるようサポートします。ここでは、「感情」と「法律」を分けて考えられるようにすることで、トラブルが長期化するのを防ぎます。
そのうえで、相続人同士で話し合いが難しい場合は、こちらが間に入り、冷静に交渉します。場合によっては調停を利用し、第三者を交えて解決することもあります。
「話し合いで解決できるなら、それがベスト」 という考えで、なるべく裁判にならない方向を探します。
最後に、どうしても折り合いがつかない場合は、最終的に裁判を選択することになります。ただし、その前に「本当に裁判にすることが依頼者にとって最善なのか?」も慎重に検討します。裁判になると時間も費用もかかるため、できる限り納得できる形で解決できるよう最後まで粘り強く交渉します。
次に、気を付けていることですが、解決に向けての進め方と重複する点も多いのですが、 まずは、「依頼者の感情をしっかり受け止める」ことに気を付けています。
依頼者は相続の話をするだけでもストレスを感じています。単に法律を説明するだけではなく、気持ちを整理しながら進めることを大切にしています。
さらに、「家族関係の修復も視野に入れる」ことにも気を付けています。 相続が原因で絶縁してしまうケースもありますが、少しでも関係を修復できる可能性があるなら、その道を探ります。ときには「法律的に正しい解決」よりも、「家族として納得できる解決」の方が大切なこともあるからです。


私自身の経歴や経験を踏まえて、ワンストップサービスを提供できる理由をお話しします。
まず、弁護士は、国税局長に通知を行うことで、税理士登録なしで税理士業務を行うことができます。私は大阪国税局長に通知を行ったいわゆる通知弁護士ですので、その管内で税理士業務を行うことが可能です。
これにより、通常であれば税理士と連携しなければ対応できない相続税申告のアドバイスや税務相談、生前対策の税務面での検討も、一貫して対応することができます。
次に、弁護士になる前は司法書士としての経験もあり、不動産登記や遺産整理業務にも精通しています。
これにより、相続登記が必要な場合でも、別途司法書士に依頼することなく、ワンストップで対応することが可能です。
さらに、相続対策は、「相続が発生してから」ではなく、「生前にしっかり準備しておくこと」がとても重要ですが、私はこれまで相続税や生前対策のセミナー講師を務め、遺言書の作成、家族信託、相続税対策などのアドバイスを数多く行ってきました。
この経験を活かし、「相続発生後の対応」だけでなく、「相続を円満に進めるための事前準備」まで幅広くサポートできます。
通常、相続の相談をすると「この件は弁護士へ」「税金の話は税理士へ」「登記は司法書士へ」と、それぞれ別々に手続きを進める必要があります。しかし、当事務所では弁護士が全て対応できるため、依頼者が手間をかけずにスムーズに相続を進められるのが大きな特長です。
これまでの経験を活かし、依頼者の皆さまが安心して相続を迎えられるよう、法務・税務・登記を総合的にサポートしていきます。


相続税は「資産家やお金持ちの方だけが支払うもの」というイメージがありますが、実は一般のご家庭でも相続税がかかるケースが増えてきています。
かつては相続税がかかるのはごく一部の富裕層でしたが、平成27年(2015年)の税制改正で基礎控除額が引き下げられたことにより、相続税の対象となる方が大幅に増えました。
その結果、現在、日本全国で亡くなられた方のうち、およそ10%の方が相続税の申告をしています。つまり、10人に1人程度は相続税が課税される計算になります。
特に都市部では、不動産価格の高騰により、一見「普通の家庭」でも相続税の対象になっているケースが増えています。


はい、生前対策は非常に重要です。実際、相続が発生してから家族が問題に直面するケースが多いですが、事前に準備をしておけば、相続のトラブルを防ぐことができるだけでなく、節税や手続きの負担軽減にもつながります。
たとえば、相続が発生すると、
「何を誰にどう分けるか」
「財産が不動産ばかりで分割が難しい」
「相続税の負担が大きく、納税資金が足りない」
などの問題が発生し、遺産分割がスムーズに進まなくなることがあります。
そこで、生前対策をしっかりしておくことで、こうしたリスクを未然に防ぐことができます。
当事務所では、生前対策の相談も積極的に行っていますので、「何から始めればいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談いただければと思います。


相続の相談をされる方は、「どうしたらいいのかわからない」 という不安を抱えていることがほとんどです。財産の問題だけでなく、家族との関係や将来のことを考えると、複雑な思いを持たれる方も多いです。
そのため、私は法律的な解決だけでなく、相談者の気持ちに寄り添いながらサポートすることを大切にしています。
「法律」だけではなく、「相談者の気持ち」に寄り添うことを大切に
「納得できる解決策」を一緒に考え、最善の選択肢を示す
専門用語を使わず、わかりやすく説明する
相続後も家族が安心して暮らせるよう、長期的な視点でサポートをおこなう
といったことです。
相続は、人生の大切な節目の一つです。
だからこそ、相談者が「安心して前を向けるように」お手伝いすることが、私の大切にしていることです。


弁護士として相続問題に取り組む中で、最もやりがいを感じるのは、依頼者の方が「安心しました」「相談してよかった」と笑顔になってくださる瞬間 です。
相続は、財産の問題だけでなく、家族の関係や長年の感情が絡む、非常にデリケートな問題 です。そのため、相談者の方は「どうしたらいいかわからない」「家族と揉めるのが怖い」と、不安やストレスを抱えていることがほとんどです。
そうした方が、解決に向かって前向きになったり、「これで安心して相続を迎えられます」と言ってくださったりする瞬間に、大きなやりがいを感じます。


相続は、誰にとっても人生で一度は向き合う可能性のある問題です。しかし、実際に直面すると「何から手をつければいいのか分からない」「家族と揉めたくない」といった不安や戸惑いを抱える方が多いのも事実です。
相続は、避けられない問題ではありますが、決してネガティブなものではありません。
むしろ、「家族の未来を考え、安心をつくるチャンス」でもあります。
- 相続を通じて、家族の気持ちを確認する機会になる
- 財産を整理することで、より良い資産活用につながる
- 生前対策をすることで、家族が安心して将来を迎えられる
「相続」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、一歩ずつ進めていけば、必ず解決できます。 当事務所では、依頼者の方が安心して相続を迎えられるよう、全力でサポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
