時効援用について大塚司法書士にインタビューPart2

アルスタ司法書士事務所
事務所名 アルスタ司法書士事務所
代表者 大塚 勇輝 司法書士 野間 知洋 司法書士
郵便番号 〒550-0003
住所 大阪府大阪市西区江戸堀1-25-31 LYON江戸堀601
TEL 0120-575-038
営業時間 月~木:9時~19時 金:9時~18時 土:休 日:9時~18時

 

 

アルスタ司法書士事務所は、債務整理問題に特化されていますが、その中でも時効援用の相談や受任件数はどのくらいの割合を占めますか?
chie
大塚 勇輝
正確な数字ではありませんが、債務整理に関する相談は2万件を優に超えており、そのうちの半数以上が時効援用に関する相談です。受任件数とすれば5000件以上というところでしょうか。

 

時効援用での具体的な解決事例を教えていただけますか?
chie
大塚 勇輝
支払いが止まってから5年以上経過した後、それまで全く請求・督促がなかったにも関わらず、聞いたこともない債権回収会社から転居先住所に請求書面が届いた、といったケースが一番多いと思います。このようなケースでは、時効をリセットさせる中断事由や更新事由などがないことが多いため、消滅時効を援用することで、その支払義務を消滅させ、以降の請求・督促をストップさせることが出来ています。

 

相談から消滅時効の成立までの流れを教えていただけますか?どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
chie
大塚 勇輝
相談は電話やメール、今ではLINEでもいただくので、依頼に至るまでの時間は人それぞれです。受任して以降は2-3か月で業務が終了することが多いと思います。
受任後は、速やかに債権者へ受任通知を発送し、依頼者への直接の請求・督促を一時的に止めて貰います。その上で、消滅時効の要件を満たしているか否かの調査を行い、調査結果を依頼者に報告します。ここまでで1-2か月程度の時間を要します。
あとは、手続費用の入金状況に応じて、時効を援用し、その後の債権者側での処理をこちらで確認しますので、全体で2-3か月程度の時間を要する、というところです。

 

万が一、時効援用がうまくいかなかった場合はどうなるのでしょうか?
chie
大塚 勇輝
時効はその法律上の要件(条件と思って下さい。)を満たしていれば、失敗することはありません。ですので、うまくいかなった=時効の要件を満たしていないということになります。うまくいかなかった理由については調査をすれば明らかになりますが、その内容によっては債権者と争うこともありますし、依頼者と相談の上、分割払いの和解交渉や法的整理(破産・個人再生)に方針を切り替えることもあります。いずれにせよ、時効を援用できないからといって、今後一切、問題が解決しないということではありませんのでご安心下さい。

 

督促状や通知書が届いた時に、やってはいけない行動はありますか?
chie
大塚 勇輝
債権者と直接連絡をとることや、支払いは避けて下さい。
時効の要件を全て満たしているかどうかは別にしても、これらの行為は、時効をリセットさせる可能性が非常に高いものです。

 

借金で悩まれている方にとって、時効援用で借金をゼロにできることはすごく有難い反面、何か悪いことのような気がして、相談するのを躊躇われることもあるかと思います。それについてはいかがでしょうか?
chie
大塚 勇輝
元を正せば、借りたもの・利用したものですから、道義的には返すべきものです。それができる状況にあるのであれば、そうするのが一番かと思います。ですが、全ての人が一様に返済できる状況にはなく、当時の借入事由や現在の生活状況も様々です。
また、時効は“権利の上に眠るものは保護に値せず”という立法趣旨の下、法律で認められた“権利”ですので、必要以上に後ろめたさを感じる必要はないと私は考えます。

 

続きまして、先生方についてもお伺いしたいと思います。
司法書士を志されたきっかけは?
chie
大塚 勇輝
最初から司法書士を目指していたわけではありませんが、法律問題で困っている親族・友人から相談を受けた時に、力になることが出来ず、もっと自分に知識があれば少しでも力になれたのにと感じた悔しさが法律を勉強するきっかけでした。

 

事務所名のアルスタには何か意味が込められているのでしょうか?
chie
大塚 勇輝
Allcomers‘ Legal Stationを略してアルスタと呼んでいます。完全な造語で、どうやら文法も正しくないようですが、当たり前に皆さんが普段利用する電車の駅のように、誰でも気軽に利用・相談できる事務所にしたいという思いからこれを事務所名にしました。

 

なぜ、時効援用を含む債務整理問題に力を入れようと思われたのですか?
chie
大塚 勇輝
一番は、借金問題が画一な処理で解決できるものではないという点でしょうか。一言で債務整理と言っても、悩んでいるポイントや解決すべき内容は人それぞれです。答えがあらかじめ決まっていない以上、自分にしか出来ないやり方、解決があると思っているので、そのニーズに応えたいと考えています。

 

先生方が司法書士をやっていてよかったと思う瞬間はどんな時ですか?
chie
大塚 勇輝
やはり、“ありがとう”と言われる瞬間でしょうか。人が知らないこと、難しいと感じることを代わりに対応し、“この事務所に相談して良かった”と思ってもらえることが一番かと思います。

 

改めてアルスタ司法書士事務所の強みを教えて下さい。
chie
大塚 勇輝
当事務所は司法書士2名の共同体制で業務を行っています。相談件数、受任件数もさることながら、生まれも育ちも違う2人なので、柔軟に、様々なニーズに応えうるものと考えています。

 

ありがとうございました。
最後に、全国の借金に悩んでおられる方に向けて、アドバイスやメッセージをお願い致します。
chie
大塚 勇輝
いつか先輩司法書士が、“明けない夜はない。同じように借金問題もいつか解決する”と仰っていました。まさにその通りです。解決しない借金問題はありません。
先ずは、問題を問題と捉えて相談することが大切です。直ぐに解決する内容かもしれませんし、時間がかかる内容かもしれません。的外れな相談でも構いません。何かしら答えが見つかるかもしれません。気軽に一度相談してみて下さい。

 

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この記事を書いた人
執筆者:chie
士業専門の総合サポート会社に勤務。士業の先生方の紹介やインタビューを担当。
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