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2024年6月-ヤミ金に強い事務所で働く事務員コラム

ヤミ金に融資の申し込みをしてしまったかも…

軽い気持ちで融資を申し込んでしまったけど、よくよく見るとこれってヤミ金かもしれない…

今これを読んでいる人の中には、そんな不安な気持ちを拭い去るために、ここに辿り着かれた方もおられることでしょう。
実際に、ネット上で簡単にお金を借りられるところはその多くがヤミ金の可能性があります。

ですが、一見するとその見分けは難しく、債務整理におけるプロの現場から見ても実に巧妙なものもあります。

まずは、一般的な正規の貸金業者と違法なヤミ金の違いを見ていきましょう。
ヤミ金と正規の貸金業者を見分けるためには、いくつかのポイントがあります。
ヤミ金は違法な高利貸し業者であり、消費者をだまし、違法な取り立てを行っています。
一方、正規の貸金業者は法律を守り、適正な貸し付けと取り立てを行います。以下に、両者の違いを簡単に挙げてみましょう。

 

こんなに違う正規業者とヤミ金

1. 登録と許可

正規の貸金業者は、金融庁や地方自治体に登録されており、その登録番号や許可証が店舗やウェブサイトに掲示されています。
一方で、ヤミ金は法律に基づく許可を一切持たず、登録などはされていません。
そのため、店舗やウェブサイトに適切な許可証がない場合は注意が必要です。

 

2. 契約書と条件の明確さ

正規の貸金業者は、融資の条件や返済スケジュールを明確に記載した契約書を必ず取り交わします。

また、契約内容についてわからない点があれば、丁寧に説明してくれます。
当然ながら、ヤミ金は契約そのものが曖昧であり、重要な条件が説明されていないことが大半を占めます。
口頭での約束や不透明な条件での契約になっている場合、それはヤミ金の可能性が非常に高いと言えます。

 

3. 利息と返済条件

正規の貸金業者は、金利や返済条件が法律で定められており、もちろんこれも明確に提示されます。

また、支払が遅れた場合の利息や返済の延長についても、不透明な部分のない理解しやすい方法で説明されます。
一方、ヤミ金は目を疑うような高金利を設定し、返済条件を不当に厳しくすることがあります。利息の計算方法等にも、まったく根拠がありません。

 

4. 取り立て方法

正規の貸金業者は、法律で定められた方法でのみ取り立てを行います。
電話や訪問での嫌がらせや脅迫などは絶対に行いません。
一方、ヤミ金の取り立ては違法なものばかりです。
家族や職場にすごい量の電話をかけたり、恐怖心を煽る言葉で威圧するなど、払えなくて困っているひとを精神的に追い込んできます。

 

5. 口コミや評判

正規の貸金業者は、信頼性のある口コミや評判が多く存在します。
消費者保護団体やインターネットでのレビューも参考になります。
しかし、ヤミ金は被害者の声が多く、たとえば電話番号などを検索すると、被害にあった人が残した情報を見つけられることもあります。

 

申し込んだ相手はやはりヤミ金だった!

ヤミ金と正規業者の違いはわかったけれど、そうするとやっぱり自分が申し込んだのはヤミ金だということがわかった…

そんなときはどうすればいいのでしょうか。
「連絡も特にないし、無視をしていれば大丈夫かな…」そう思いたくなる気持ちもわかります。

しかし、申し込むときに自分の個人情報を少なからず相手に提供していないでしょうか?
ヤミ金は人を脅してお金を払わせる犯罪者です。その犯罪者が、例えばあなたの職場を知っていたらどうするでしょう。
お金を払わせるためには手段を択ばないのがヤミ金ですから、ひとの弱みにつけ込むことしかしてきません。

融資の申し込みはキャンセルしたはずなのに、職場に電話がかかってきて「キャンセル料を払え」と脅されたという相談は非常に多いです。
断ったり無視を続けていると、急にそのような行動に出てくることがあるので注意が必要です。

 

ヤミ金もお金を払ってくれる相手を選んでいる

違法な貸し付けを行っているヤミ金も、当然ながらお金を取りやすい人とそうでない人をどこかで区別しています。
ヤミ金による嫌がらせの対象となりやすい人や状況は、以下の3つの観点から考えることができます。

 

1.経済的な弱さと負債の存在

ヤミ金の主なターゲットは、経済的に弱い立場で、一般的な金融機関からの借り入れが困難な人々です。

たとえば、信用情報に問題があり、正規の貸金業者から融資を受けられない、あるいは収入が安定していない場合などが該当します。
これらの人々は、急な出費や生活費の捻出自体に困っていることが多く、ヤミ金が提供する容易な資金に頼らざるを得ない状況に陥ることがあります。

また、複数の借金を抱えている人もヤミ金のターゲットとなりやすいでしょう。
借金が重なると、返済能力が限界に達し、ヤミ金からの高金利の借り入れが最後の手段になることがあります。
このような状況にある人々は、ヤミ金の不当な取り立てや嫌がらせに対して無力になりがちです。

 

2.情報の不足や誤解

ヤミ金はしばしば、情報の不足や消費者保護に関する知識の乏しさを見逃さず、借り手が契約内容や利息の詳細を理解していない状況を狙います。
多くの場合、法律的になんの根拠もない高額な利息等が、借り手の理解が不十分なまま受け入れられてしまうことがあります。

さらに、法律や借入に関する正確な情報が得られないことが、ヤミ金からの嫌がらせを受けやすくする要因となります。
借り手が自分の権利を正確に理解していないと判断したら、ヤミ金はチャンスを逃さずに自分たちの土俵にうまく誘い込みます

 

3.社会的孤立や支援体制の不在

ヤミ金被害者になりやすい人は、しばしば社会的に孤立していることがあります。
家族や友人からの支援を受けることができず、借金問題を一人で抱え込んでしまう場合があります。
このような状況では、ヤミ金からの嫌がらせに対する精神的な負担が大きくなり、それに抵抗する力が弱まる傾向があります。

また、適切な法的支援や相談機関が不足しているような地域では、被害者が自己防衛する手段が限られていることも要因となります。
ヤミ金は法の抜け穴を巧みに突いて活動するため、これに対抗できる専門的な支援が不可欠ですが、その支援が得られない場合、被害者の嫌がらせへの耐性が低下する可能性があります。

 

ヤミ金の嫌がらせを受けやすい職場環境とは

借り手の職場に嫌がらせの連絡を入れるのは、ヤミ金が最もよく使う手段ですが、嫌がらせを受けやすい職場にはいくつかの共通点があります
以下に代表的な例をいくつか挙げてみましょう。

 

1.公的機関や大手企業

ヤミ金は公的機関や大手企業のような目立つ職場をターゲットにすることがあります。
これらの職場は社会的信用が高く、従業員に対する圧力が外部に漏れることで企業や機関の信用に傷がつくことを避けたいと考えるため、借金の回収がしやすいと考えられます。

 

2.中小企業や個人経営の職場

中小企業や個人経営の職場も、ヤミ金からの嫌がらせを受けやすい対象です。
これらの職場は、従業員同士の距離が近く、プライベートな情報が広まりやすい環境にあります。
また、経営者が従業員の問題を直接対応しなければならないため、業務に支障をきたしやすいという点も狙われやすい理由です。

 

3. 接客業やサービス業

接客業やサービス業は、客との直接のやり取りが多く、また職場の場所が一般に公開されていることが当然となっています。

そのため、人目に触れやすい環境にあることから、ヤミ金から精神的な追い込みをかけやすい標的とみなされます。
飲食店等の場合、店舗の評判等にも悪影響を与える可能性があり、客足が減るといった経済的な影響も考えられます。

このように、ヤミ金からの嫌がらせは、個人だけでなくその人の職場にも大きな影響を及ぼします。

上記に挙げたような職場では、従業員の個人的な問題が組織全体の問題に発展するリスクが高く、業者にとっては回収のための有効な手段と見なされるのです。
組織の中における借り手の立場が悪くなればなるほど、ヤミ金にとっては好都合なのです。
仮に、従業員がヤミ金に手を出してしまった場合は、職場でのサポート体制の強化が必要になるでしょう。

また、万が一嫌がらせを受けた場合には、適切な対応を落ち着いて迅速に行うことが重要となります。

 

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この記事を書いた人
執筆者:oden
新卒で大手司法書士事務所に入所し、知識ゼロから債務整理業務の補助者として業務に当たる。
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