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債務整理専門の事務所に相談する前の準備 ※詳細編

債務整理専門の事務所に相談する前の準備 ※詳細編

債務整理について相談をしようと思い立った時、専門の事務所と電話で話をする前に準備しておいた方がよいものを具体的に解説します。

なぜ事前に用意した方がよいかというと、必ず事務所の方から尋ねられる項目だからです。
もちろんこれだけではありませんが、下記の3項目をメモしておけば、比較的スムーズに相談ができるはずです。

①債権者ごとの下記項目

・債権者名
・債務額
・取引期間
・延滞の有無

②ひと月分の家計収支

③整理にするにあたりこれだけは譲れないという条件
※例:家族にバレたくない

 

①債権者の情報

例えば、3社から借り入れしているのであれば、下記のようにメモを取ります。

A社 70万 2年
B社 50万 1年
C社 5万 8ヶ月 ひと月前から延滞

債務額と取引期間は、もちろん正確な数字の方がよいのですが、大体の数字でもひとまず問題ありません。
アプリ等から確認できる場合は正しい数字をメモするとよいでしょう。

山口文雄
債権者に直接尋ねても回答いただけます。

 

②ひと月分の家計収支

収入は手取り額になります。

まず固定費をメモします。毎月の支払金額に変化がないもの
・家賃
・保険料
・車ローン
・教育費
・医療費
・交通費
・借金の返済総額
・養育費
等です。

次に、固定ではないがほぼ固定といえる支出をメモします。
・食費
・水道光熱費
・電話代
・ガソリン代

北海道・東北・北陸地方では、冬の時期は灯油代で光熱費が跳ね上がるかと思いますが、その場合は一年でいくらかかるのかをざっと計算して12で割った数字を申告するのがよいかと思います。
食費や電話代も同じ考え方です。

次に変動費ですが、代表的なもので車検代です。
自動車がないと生活できない地域でお住まいの方は、車検代とガソリン代はあらかじめ計算しておきたいところです。

 

③整理にするにあたりこれだけは譲れないという条件

債務整理の相談をされてくる方で、一番多いのが家族にバレたくないというものです。
借金は家族にさえ相談できないというのは、昔から変わりません。

山口文雄
如何だったでしょうか。

これを読むと面倒だなと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、債務整理の相談をしたらどこの事務所であっても尋ねられる項目ですので、あらかじめ調べておいた方が楽ですし、事務所からの質問や説明に意識を集中できるのではないでしょうか。

事前の準備をお勧めいたします。

 

この記事を書いた人
執筆者:山口文雄
債務整理専門の事務所で10年以上今もなお業務に携わっている事務員です。
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