不動産トラブルについて佐々木弁護士にインタビュー

そうですね、共有関係の解消に関するご相談が多いです。
ひとつの土地や建物を複数人で共有している状態で、この不動産をどうするのか？誰が住むのか？
或いは、既に一人が住んでしまっていて、他の人は権利はあるけれど利益を得られていない場合、その持ち分を現金化したいと考えることはよくあります。
そのような現金化をするとなった時に、売却するのか、競売にかけるのか、買い取ってもらうのか、いろんな選択肢が出てくるのですが、それらの交渉、もしくは裁判にかけて実現していくことのお手伝いを、当所ではかなり多くさせていただいています。

独立してからですね。というのも、私不動産関係の顧問先が多くて、不動産会社から相談を受けることがもともと多くてですね。
そうしているうちに、すごく詳しくなってきて。一般の人からのご相談も多くお受けするようになってきたという経緯です。

びっくりするぐらい高額になるものが多いですね、そこがまた面白いかなと思うんですけど。
例えばそうですね、神奈川県内の一戸建てを2分の1ずつ共有されていたのですが、この案件をうちにご依頼いただいてもう片方に買い取ってほしいという形で交渉し、3,4ヶ月ぐらいで2900万で売却できました。

こういう共有持分って不動産会社でも買い取ってくれたりするんですけど、そこよりは圧倒的に弁護士を通した方が高額になる方が多いです。
そういう事例でいけば、東京都内の賃貸物件で共有持分が15分の1、という方がいらっしゃたんですよね、相続でそんな感じになっていたようですが。

これを不動産会社に買い取ってほしいって言ったら100万円くらいだったら買いますよ、と。
そういうケースでも、結局うちにご依頼いただいて交渉してみたら、最終的に650万円も獲得できました。

はい。利益を考えたら、不動産会社さんもそうなるのは仕方がないと思いますよ。
だけど、弁護士に依頼したらそれが650万になるわけで。

はい、全然違うと思うんですよ。倍、3倍っていうのはもう全然よくある話なんです。
それに弁護士のフィー（報酬）はそんなに高くなくて、さっきの事例であれば私の報酬は150万のみです。

なので、お客様の手残りとしても、400万以上増えるわけです。
そういう意味でもびっくりするほど高額になりますよ、ということです。こういう事例はいっぱいありますね。

そうですね、相続が一番多いですね。後は、結婚とかでペアローンで不動産を買った、共有名義で買ったとか、何らかの親族関係ですよね。
それからちょっと相続が何回か発生したりして、希薄な関係性になっていくみたいなことが多いですね。

早ければ、先ほどお話したような感じで2,3ヶ月です。遅ければ、例えば裁判になって高等裁判所でまでやるなったら、やはり2年~3年くらいかかるケースもあります。
ただ、僕はお客様にご案内してるのは、お客様には一般的には大体1年かかると思って下さい、と。
もっと早く終わるかもしれないし、終わるものも実際多いんだけれども、どうしても時間がかかるものもあるので、一応余裕を持って大体1年とお伝えしています。

もう土地のことがわかれば大丈夫ですよ。
物件の登記というか、地番がわかることです。それからもう一つは、収益だったら本当はレントロールとかが欲しいですがないことも多いので、場所さえわかれば良いです。

やはりお客様にとっての利益が大きいですよね。

共有不動産に悩んでる人は、不動産会社ではなく、弁護士に相談した方が良いと思います。金額が全然違います。
やむを得ず売る場合、もし不動産会社に売却する場合であっても、弁護士から紹介を受けた方がいいですよ。
判断を誤って、悪質な業者に売却してしまうと本当にものすごい安くなってしまうので、弁護士にまず相談して下さい。